「個人でもすぐに始められる」
「軽自動車1台で月収50万円可能」
そんな甘い言葉で、2025年も多くの人が軽貨物業界へ飛び込もうとしています。
しかし現実は、甘くないどころか、年々過酷になっているのが実情です。
稼げる者と稼げない者の格差は広がり、「やれば何とかなる」では通用しない時代に突入しています。
📉 なぜ軽貨物が”地獄化”しているのか?
① 2024年問題でドライバー不足 → 参入者急増
2024年問題でトラックドライバー不足が顕在化し、軽貨物に注目が集まっています。
が、それを見越して未経験者や副業組が大量に流入。結果どうなったか?
👉 単価が下がった
👉 荷主が「安くてもやる人がいる」と判断
👉 1件300円以下の案件も増加中
もはや、「数をこなせば稼げる」は通用しません。
やりがい搾取に近い現場も少なくないのが現実です。
② 歩合制が生む“奴隷的働き方”
日給保証なしの完全歩合契約が増加。
1日100~150個配っても、ガソリン・車両維持費を引けば手元に残るのは1万円以下。
それでも誰も守ってくれません。労基も関係なし。
「稼げないのは努力不足」と言われて終了です。
③ 車が命。なのに全て自腹
軽貨物は車が命。にもかかわらず:
- ガソリン代:月3〜5万円
- オイル交換・タイヤ・ブレーキ交換:数ヶ月に一度
- 突発的な修理費:10万円以上の出費もザラ
すべて自腹。壊れたら即アウト。休んだら収入ゼロ。
委託契約先は何も保証してくれません。
「壊れたなら休んでください」→それだけです。
④ 競争は激化、体力勝負、孤独との闘い
配送は単純作業ではありません。
- 地図を読み、渋滞を避け、時間内に配達
- インターホン押しても出ない、何度も再配達
- 不在票、電話、荷物管理、すべて一人でこなす
しかも真夏、真冬、雨の日でも関係なし。
腰痛、膝痛、熱中症、孤独感に耐えながら続ける現場です。
⑤ 脱落者は多い、でも誰も知らない
開業して3ヶ月以内にやめる人も珍しくありません。
でもその声は表に出ません。
SNSやブログには「軽貨物で稼げた!」という話ばかり。
辞めた人は黙って消えるだけ。
だからこそ、これから参入するならよく知った上で入る覚悟が必要なのです。
💡 では、やる価値はないのか?
いや、決してそうではありません。
正しい知識と覚悟があれば、軽貨物はまだ「武器」になり得ます。
例えば:
- 単価の高い法人案件に特化する
- ルート便で安定収入を確保
- 車両管理と経費管理を徹底
- 「ただ運ぶ」だけでなく、接客力で差別化
これができる人は、月収40万〜60万円も現実的です。
でもそれは「誰にでもできる」仕事ではない。
🛑 軽い気持ちで始めるな。これは”事業”だ。
軽貨物はただのバイトではありません。
車も経費も契約も、全て自己責任。つまり立派な事業者です。
- お金の管理
- 体調の管理
- クライアントとの交渉
- 安全運転とトラブル回避
これらが「全部一人でできる」覚悟がなければ、正直厳しいです。
✅ 最後に:それでもやるなら、本気で戦え
軽貨物で成功したいなら:
- 最初の契約選びがすべて
- 事前に徹底的に情報収集せよ
- 車両メンテナンスと体調管理は怠るな
- 常に「次の稼ぎ方」を考えろ
2025年、軽貨物は「ゆるく稼げる副業」ではありません。
本気で食っていく覚悟のある人だけが、生き残れる業界です。
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